自分の中に毒を持て 新装版

「危険だ」と感じる道こそ、あなたの道だ

自分の中に毒を持て 新装版

岡本太郎

この本について

岡本太郎が放つ人生論の金字塔。「芸術は爆発だ!」の言葉で知られる孤高の芸術家が、常識という檻を破り、本当の自分を生きるための思想を叩きつける。世間の目を恐れ、忖度して生きるすべての人への挑戦状。

あなたの悩みに、この本がどう効くのか

あなたは今、周りの目が気になって仕方ない。会社で意見を言おうとして、「こんなこと言ったら変だと思われるかな」と飲み込む。SNSに投稿する前に、「いいねもらえるかな」と何度も文章を練り直す。家族との時間も「こうあるべき」という型にはまった過ごし方をしている。でも心の奥底で、何かが叫んでいる。「本当はこうしたいのに」と。 岡本太郎はあなたに問いかける。「危険だと思う方、困難だと思う方を選べ」と。この本には、太郎が人生の岐路で常に「安全な道」を拒否し、「これは無謀だ」と周囲が止める道を突き進んだ具体的なエピソードが満載だ。パリで無名の日本人として絵を描き続けた日々。万博のテーマ館で「こんな前衛的なものは大衆に受けない」と批判される中、妥協を一切拒んだ闘い。その全てが、あなたの心の叫びに気付く「具体的な方法」を教えてくれる。 特に衝撃的なのは「瞬間瞬間に、パッと開いて、パッと死ねばいい」という言葉だ。これは家族を軽視する思想ではない。むしろ逆だ。型にはまった「理想の家族像」を演じるのをやめ、今この瞬間、目の前の家族と本気でぶつかり合う。きれいごとではなく、生々しく、不器用でも、本音で向き合う。それこそが真の愛だと太郎は説く。あなたの心が「家族との時間をもっとこう過ごしたい」と叫んでいるなら、その声に従うことが、結果として家族を最も大切にすることになるのだ。

この本が持つ最も刺激的な魅力

この本の真の魅力は、岡本太郎という人間の「矛盾だらけの本気」にある。彼は決してスマートな成功者ではない。むしろ不器用で、ぶつかり、傷つき、それでも妥協しなかった人間だ。 「好かれようと思って描いた絵は、誰の心にも残らない」と彼は言い切る。これは絵だけの話ではない。仕事も、人間関係も、人生そのものがそうだ。万人に好かれようと八方美人になった瞬間、あなたは誰の記憶にも残らない透明な存在になる。だが、あなたの心の叫びに忠実に生きた瞬間、賛否両論が巻き起こる。批判もされる。でもそれこそが「生きている」証拠なのだ。 本書で繰り返される「対極主義」という考え方も革命的だ。安定か挑戦か。安全か危険か。常識は「どちらか」を選べという。だが太郎は「両方同時に抱え込め」と喝破する。家庭を大切にしながら、同時に危険な挑戦もする。矛盾を恐れるな。その矛盾の中でもがき苦しむことこそが、人間らしく生きるということだ。この思想は、あなたの「二者択一」の呪縛を解き放つ。

著者について

岡本太郎(1911-1996)。「芸術は爆発だ!」で知られる日本を代表する芸術家。パリ大学で哲学・民族学を学び、帰国後は絵画、彫刻、著述など多岐にわたり活動。大阪万博「太陽の塔」の制作者。生涯、既成概念に挑戦し続けた孤高の存在。

読んだ後のあなた

半年後のあなたは変わっている。会議で「それ、おかしくないですか?」と言える。家族に「本当はこうしたい」と本音を伝えられる。SNSでの「いいね」の数ではなく、自分の心が震えるかどうかで行動を決める。失敗も増える。批判もされる。でもあなたは、透明人間だった頃より遥かに生きている実感がある。鏡の中の自分が、初めて笑っている。

あなたの心の叫びは、今この瞬間も小さくなり続けている。明日も「安全な選択」をすれば、もう二度と聞こえなくなる。今すぐページを開け。

今すぐ購入する

読書ステータスを記録するにはログインが必要です

ログインする

テーマ曲

このLPには楽曲がありません。